お母様のお振袖を着て成人式に出席される方が年々増えています。
お母様の時代のお着物は生地や細工もしっかりしたものが多く、小物を変えれば新作のお振袖と並んでも遜色ありません。
ただ、着物は洋服と同じく寸法があり、お母様のだからといってお嬢様が必ず着られるとは限りません。
今回はお振袖のサイズの確認の仕方、サイズが合わなかったときの対処方法をご紹介します(^O^)/☆
①寸法(サイズ)の確認
まず、お振袖を羽織り、腰ひも・胸紐を留めてしっかりお着付けします。
着付けが終わったら、裄(ゆき)…腕の長さ 身丈(みたけ)…ご身長、振りの長さを確認します。
②寸法のお直し方法
《裄(ゆき)…腕の長さが合わない場合》
・手首がしっかり見えてしまう場合は着物の裄が短すぎます。
反対に手首が隠れ、手の甲まで着物がかかってしまう場合は、裄が長すぎます。
裄が短い場合は袖付け・肩付けの部分に切れが余っているかどうかを確認します。
中に布が余っている場合は、裄を長く仕立て直すことができます。
ただし、布が弱っていたり余りが少ない場合は仕立て直すことができません。
また、布が余っている場合でも色がやけて変わっていたり、筋がついていたりした場合はやけ直し・色掛け修正・筋消しなどの加工が必要です。
《袖丈が合わない場合》
お母様よりお嬢様の方がご身長が低い場合、袖丈が長くお振りが床についてしまう場合があります。
その場合は袖丈を切って短くするか、振りの中に縫い込んで短くする方法があります。
袖を切ってしまった場合は元の長さに戻すことはできませんが、袖底に縫い込んで短くした場合はまた元の長さに戻すことができます。
ただ、その場合折ってしまいこんであった袖底に折り目跡がついてしまう場合がほとんどです。長くする戻すときは筋消し加工をした方がきれいに着られます。
《身丈…ご身長が合わない場合》
身丈が短くおはしょりができない場合は全部振袖をほどき、仕立て直してして身丈を直す必要があります。ただし、身丈は腰あげの部分に布が余っていないとできません。
また、着付けの仕方でおはしょりを出す方法もあります。
10㎝以内のご身長差であれば、腰ひもの位置を低く結ぶと、身丈の短い着物でもおはしょりを作ることができる場合があります。
まずはしっかり着付けしていただき、おはしょりがしっかり出せるかを確認することが必要です。
お振袖の仕立て直し、リフォームについていかがでしたか。
訪問着へのお仕立て直しに関することはこちらの記事をご覧ください!!
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きもの豆知識「振袖を訪問着に」
和福屋・和ろうどではお母様のお振袖を着て成人式に出られる方のお手伝いをしています(*^▽^*)
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