【静岡】きもののお手入れ 洗い張り！

 

今回の豆知識は【静岡】きもののお手入れ 洗い張りです。

丸洗いと違い洗い張りは一般の方にはあまり馴染みがない言葉かもしれません。

最近ではサイズの合わないお母様の振袖を娘さんサイズに直す時などにされる方が多いです。

今回は丸洗いとの違いや洗い張りのメリット、デメリットなどをご紹介します。

 
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1、丸洗いとの違い

丸洗いも、洗い張りも着物の全体を洗うクリーニング方法であることは同じです。

丸洗いは着物を解いて反物の状態に戻さず、きものの状態のまま洗います。

着用汚れであるファンデーションや皮脂汚れ、また食べこぼしなどの汚れなら丸洗いが向いています。

着物を解かない分、洗い張りに比べて比較的加工期間も短く、料金的にも安く気軽にできるのがメリットです。

デメリットとしては、落とせない汚れがあったり、状態によって刺繍や箔加工などの装飾部分がある着物
は丸洗いができないと断られることがあります。

 

 

2、洗い張りのメリット

洗い張りとは着物の縫い糸をほどいて反物の状態に戻し、水洗いをして綺麗にする方法です。

もちろん水だけでなく専用の薬品、洗剤を混ぜて洗います。

丸洗いと違い、着物をほどいて洗うため汚れがすみずみまで取れ全体が綺麗にすっきりとします。

お母様の着物など、長い間タンスにしまいっぱなしで年数がたってしまった着物やひどい汚れがある着物、サイズを変えたい場合は洗い張りがおすすめです。

また、洗い張りは反物の古い糊を落とし新しい糊を引いて張りを行うため、生地の風合いが良くなり光沢が出ます。その為新品のように生まれ変わるの大きな特徴です。

お母様の思い出が詰まった振袖や着物を着たいけど、サイズが合わない…汚れが酷い…張りがなくくすんで見える…などの場合は洗い張りをし、胴裏や八掛を変えお仕立て直しをすることでお着物がよみがえります。

 

 

3、洗い張りのデメリット

洗い張りは解いて反物の状態に戻し、水洗い、糊付け、乾燥、湯のし、仕立てという細かくたくさんの工程をしていくためかなりの期間を要します。その為、急いで着用したい方には向きません。

すべての工程は手作業になる為、高い専門技術が必要になり、料金は丸洗いに比べて高くなります。

また仕立てをしてから時間ががたった着物は解いたときに、糸で縫っていた部分に筋が残ったり汚れがあることがあります。

同じサイズで仕立てる場合や小さいサイズの場合はその筋は見えませんが、大きいサイズに仕立て変える場合は、残った筋や汚れを取るのに別料金が発生します。

また、若干の縮が生ずることがあり、希望寸法にできないこともあります。

以上のように洗い張りは、高い専門的技術と知識が必要な加工です。

お母様の思い出の振袖を直してお嬢様の成人式に着せたい…

お母様から譲り受けた大切なお着物を綺麗にして着たい…

以前作ったお着物を今のサイズに直したい…

 などとお考えの方はぜひ和福屋スタッフまでご相談ください！

和福屋スタッフは着物アフターケア診断士の資格を持っており、お客様の大切なお着物を丁寧に点検したうえでどのような加工が適しているかご相談にのらせていただきます。

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